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○膝関節半月板損傷

【総論】

膝関節半月板とは、膝関節内にある線維軟骨で、関節内に2つあり、内側半月はC字型、外側半月はO字型をしている。

その半月板が何かしらの原因で損傷することを半月板損傷と言う。

内側半月の方が損傷を起こすことが多い。


半月板の機能は、関節の適合性・可動性を良好にし、緩衝作用や関節内圧の均等化があり、損傷により、その機能の低下が生じる可能性がある。


半月板損傷の要因は、運動時、膝関節に対する過度な衝撃や捻る動作による損傷から加齢による変性がある。

福田昇司氏(※1)らのMRIによる研究では、膝の外傷歴と自覚症状のない健常者でも60歳以上では41.7%に半月板の断裂が確認された。

年齢に伴う半月板変性の増加は、他の欧米の報告と同様であったが、軟骨下骨異常の頻度は著明に高かった。その原因として日本人の生活様式や遺伝的要素が考えられる。

※1: J Orthop  Sci  掲載論文要旨 日整会誌76    福田昇司  正木國弘 高麗文晶


【好発スポーツ】


バスケットボール、ラグビー、体操、サッカー、テニス、バレーボール、スキー、野球など。


ジャンプを多くする競技、膝に捻る力が多くかかる競技。


【症状】

膝関節半月板損傷の直接的な症状は、無症状、または程度により膝関節の可動域減少(ロッキング症状)、関節の適合性減少。


一般に半月板損傷に伴い自覚する膝関節の疼痛、関節内の水腫(水が溜まる)、筋の緊張(それによる可動域減少)は、半月板損傷自体が引き起こしている症状ではない。


関節にある軟骨や骨には知覚神経がなく、損傷や変性により疼痛は起こらない。

実際の膝関節の疼痛は、関節構造に関わる靭帯や筋肉に生じている痛みである。


また、筋の緊張は、機能異常による緊張、または痛みによる二次的に生じた緊張。

関節内水腫(水が溜まる)も、機能異常により誘発された炎症物質による作用、または痛みにより誘発された炎症物質による作用である。