○成長痛

【総論】

成長痛は、小児期の特に夜間に起こる原因不明の身体の痛み(特に下肢に多い)に対して用いられていた名称である。

成長期の時期に多く起こる症状なので、以前は骨の成長速度と筋の成長速度の違いにより、骨の軟骨部に牽引ストレスが生じて起きていると考えられていたが、今はその説は否定されている。

成長痛を訴える子供の統計調査では、親子関係や家庭環境などが、症状の変化に関連していると言うというデータがあり、痛みには自律神経が深く関与するため、心理社会的因子が大きく影響していると考えられている。


ただ、この時期に発症しやすい類似した症状として、骨肉腫や白血病、血管性紫斑病などがあるため鑑別の必要なこともある。


成長により痛みは起こらないと分かった今日では、成長痛の定義ははっきり定まってはいない。

骨端症の一種として成長痛を捉えていることもあるが、厳密には異なるものである。

(詳しくは骨端症を参照)。


【好発スポーツ】

2~8歳の小児期。

成長痛と誤解されやすいスポーツ障害として、多く認知されているオスグッド病(骨端症の一種)は、10代の成長期、脚力を使う競技全般に多い。(詳しくはオスグッド病を参照)

【症状】

夕方から夜になると、突然のカラダの痛み、特に下肢の痛みを訴える。

30分から1時間くらい激しい痛みを訴え、朝にはケロッとして症状がまったくなくなっている。

痛みの部位として多いのは膝関節周辺。

次にふくらはぎ、足首、大腿などである。ただし、痛む部位も変化することが多く定まらない。